読点の打ち方について

③訳文を洗練する力
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本日は、「読点の打ち方」についてご紹介します。

読点の打ち方に厳密なルールはないのですが、私が学んだ基本的な法則をご紹介します。

まずは読点の簡単な説明からいきますね。

読点は、文を止める「ブレーキ」

読点は「文章の流れを止めるブレーキ」です。打てばそこに一瞬の静寂が生まれます。

ブレーキなので、当然打ち過ぎると文章の流れが悪くなります。


Yuji
校閲の人

明白な、こと、ですが、 打ち過ぎると、読みにくく、なります。

反対に、効果的に打てば「文の論理構造をはっきりとさせて、読み手の誤読を防ぐ」ことができます。

よって、わかりやすい文章を書くには必須の記号といえます。

そして、次に説明する「読点の打ち方の二大原則」を守れば効果的に打つことができます。

読点の打ち方の二大原則

この原則は、「<新版>日本語の作文技術(本多勝一著)」で説明されていたものです。

「読点の使い方っていろいろあるけど、この二大原則で(ほぼ)カバーできるよね」といった包括的な法則になっています。

私は普段は特に気にすることなく読点を使っていますが、複雑な構文を校正する際はこの原則に返るようにしています。

第一法則(長い修飾語の原則):長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線で読点を打つ(重文も含む)

まず「修飾語」についてですが、これは「他の文節を説明する文節」です。

ひとつの文は、幹となる「主語」と「述語」に、色を与えるべく「修飾語」という花が生えて完成するイメージです。 主語と述語は必須ですが、修飾語がなければ無味乾燥な文が出来上がってしまいます。

例えば以下の文を見てください。

例:あの少年は退屈だったので、可愛い犬と遊んでいる。

主語は「少年は」で、述語は「遊んでいる」です。この主語にくっついてる「あの」と、述語にくっついている「可愛い犬と」が修飾語です。このように他の文節を説明していれば、それは修飾語です。

そして読点の第一法則として、この修飾語の感覚的に長く、二つ以上ある場合にはその境界で読点を打ちます。これを行うと論理構造がわかりやすくなります。例えば以下の文を見てください。

長い修飾語二つの場合の例:
あの大柄で不愛想な少年が触れるだけで癒されそうな可愛い犬を私のところに連れてきた。

もし読点を打たなかったら、文章の書き手である「私」が癒されそうなのではなく、「少年が触れるだけで癒される」という誤読が生まれてしまいます。

ちなみにこの原則は、主語と述語を二つ並べた重文の場合も適用されます。

重文の例:
私は泣いて君は笑った。

次に第二法則です。

第二法則(逆順の法則):語順が逆順の場合に読点を打つ

この逆順の意味は、「基本的な書き方とは逆」という意味です。例えば基本的な書き方に反しているものは、「倒置法」です。

倒置法の例:
本当に好きなんだ、君のことが。

この倒置法では「君のことが本当に好きなんだ。」という基本形を崩し、逆順になっているので読点を打っています。

その他は、強調の読点

上記の第二原則にあてはまらない読点は、「筆者の自由」で打たれたもので、「強調」のためであることが多いようです。以下の例を見てください。

強調の読点:
しかし人生最大の告白は失敗に終わった。

この「しかし」の後の読点は、「しかし」の逆接の意味合いを強調するためのものです。強調したくない場合はなくても構わないのです。

まとめ

読点の打ち方は以下の三つに集約できます。

➀ 長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界線で打つ
② 語順が逆順の場合に打つ
③ 書き手の自由で「強調」のために打つ

参考文献

こちらの記事は以下の書籍をもとに作成しています。

お忙しい中お読みいただきありがとうございました。
この文章がどなたかの役に立ちましたら幸いです。

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